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Project Story
プロジェクトストーリー

労働人口が急激に減少し高齢化が進行する現状において、
LT(Logistics Technology)を活用した物流効率化は喫緊の社会問題となっております。
SBSグループでは、これまでグループ各社が蓄積したロボットソリューションのナレッジをグループ横断的に共有し、導入精度向上と運用の早期安定化を目的として、LTラボを物流センター埼玉(SBS三愛ロジスティクス)」内に開設しました。
進化し続ける先端LTの活用を加速し、早期安定運用を実現することは持続可能な物流を目指すためには重要な取組となっています。
そこで、LTラボの活動に携わっているLT企画部4名による座談会を実施しました。LTラボの皆さんが実際どんなことを、どんな思いで取り組んでいるのか語ってもらいました。

CROSSTALK MEMBER

  • M.A

    LT企画部長
    2020年SBSリコーロジスティクスより出向

  • N.Y

    LT推進課長
    2021年SBSロジコムより出向

  • S.Y

    SBSリコーロジスティクスLT推進部
    2020年度新入社員

  • T.T

    LT推進課
    2022年度新入社員

まず、LTラボ開設のきっかけについて教えてください。

M.Aこの先、物流現場から人がいなくなることが確実に見えている中、社内で物流技術を主管する我々に課せられたミッションの一つは間違いなく「物流現場の自動化」です。特に近年ではAGVなどをベースとした「ロボットシステム」が日進月歩のスピードで誕生し、その最大の特性といえるフレキシビリティ性能は、事業環境の先行きが読みにくい今の物流現場の自動化率を加速度的に拡大させるポテンシャルを秘めています。ただその一方でこれまで人手を前提に物流現場を構築してきた我々にとっては未知の道具であり、それらを使い熟すための知見・ノウハウは圧倒的に足りていません。それを補うためにこれまでも幾つかのロボットシステムを既存現場に導入したりもしましたが、お金や時間、手間がかかる割には、リターン、特に設計力の向上に繋げられる学びが意外と少ないと感じていました。ロボットシステム活用の合理化は、机上計算では図り切れない、よりリアルでフィジカルな沢山のパターンを試していく必要があるのですが、既存の物流現場でそのようなことをしては、最悪、荷主様にご迷惑をおかけしてしまうリスクもあります。そのような試行錯誤をしているうちに「もっと我々が自由にロボットシステムを動かせる場所があれば」と思うようになり、「LTラボ」構想が出てきました。

今後、ロボットを効率的に導入していくための実験室ということですね!
開設にあたっては若手社員を選抜されているようですが、その理由や、人選で工夫したことがあれば教えてください。

M.A物流現場の主役がこれまでの「人」とは全く異なる「ロボット」になるので、業務設計の考え方は根底から変えていかないといけません。それには従来の人手ベースでの設計思考が頭にこびりついている我々のような20年、30年選手よりも、フレッシュで柔らかい頭を持った若手の参画は不可欠だと考えました。

では、N.Yさんに質問です。
新入社員を預かってわずか3か月ほどで任せることになりましたが、不安などはなかったですか?

N.Y不安はそんなになかったですね。安心して若手を任せられるメンバーもいましたので、むしろ勉強になると思い、行かせた方が良いと判断しました。

ではS.YさんとT.Tさんに質問です。
LTラボ開設のメンバーに抜擢されたときはどう思いましたか?

S.Y去年まで社内でも比較的大きいロボットシステムのテーマを担当していたのですが、そのなかで、未知のロボットシステムの事情検証がいかに大切かを実感していたところでした。それを自分の手で出来るのはラッキ―だなと思いました。

T.Tラボというと研究所ですよね。僕は大学院時代に取り組んでいた研究のスキルを活かせそうだなと思いました。自分が経験してきたことが活かせる仕事に就けるのは幸せなことですので、頑張りたいなと思いました。

M.A今、S.Yさんからは「ラッキー」、T.Tさんからは「幸せ」という言葉がでましたよね。こうやって仕事を面白いと思えるか、思えないかが結構重要なんです。

お二人とも話をしていてなんだか楽しそうですね!仕事を楽しめることは最高ですよね!では反対に、苦労されていることなどがあれば、教えてください。

T.T各ロボットで何度もエラーが発生しますし、なかなか思い通りに動きません。検証したいことの手前で止まってしまい、計画通り進んでいかないことが多々あります。ですから、エラーが出たときにどう対処すればいいのか逐一ノウハウを溜めていくのはやはり大変ですね。

M.Aでも、もしそのエラーが実際の現場で発生してしまったら・・と考えるとゾッとするよね。そうならないように何度も試すことも、ラボの目的です。

N.Yさんは、このような若手二人のマネジメントを担当されていているわけですが、何か苦労されていることはありますか?

N.Y普段の物流現場ではなく、ロボットのこととなると私自身も分からない部分が多いので、指導するのは難しいですね。ですので、「こうしてみようか?」と若いメンバーと一緒に勉強するくらいのつもりでいます。

T.Tそのような上司が近くにいてくださると、すごく気持ちが楽になります!

M.Aお!よかったね!N.Yさん!

N.Yよかった~!

一同

T.T何かに悩んだとき、一緒に考えてくれる上司がいる。そういった環境があることは新入社員の僕にとってはとても有難いことです。

では、今後取り組んでいきたいことや課題などはありますか?

T.TSBSグループ全体にもっと自動化設備やソリューションを広めていきたいですね。そのためには、どうすればみなさんにロボットの素晴らしさや能力を理解してもらえるのかを考えなければならないと思っています。

S.Yロボットには実際に触ってみないとわからないところや、フタをあけてみたらイメージと違うところがたくさんあります。ですので、実際に自分で作業ができる時間を有効にし、少しでも多くの動作確認や検証をしていかなければならないと思います。また、ロボットは単体で完結するわけではないので、後工程や全体の最適化も考えていく必要があります。

M.A2人とも本質的なところをしっかり捉えてくれていて、なんだか安心しました!今、取り組んでいることは、少し大袈裟かもしれませんが、これまで何十年と続けてきた物流現場の習慣や常識を変えるようなことです。そのためにはT.Tさんの言う通り、従業員の皆さんにロボットを認知してもらい、その必要性について理解してもらうことはとても重要です。何がどの様に良くなるのかを、より科学的、定量的に示していかなければなりません。また、もっと言えば稼働。実績を積み上げ、成功事例を示していくことも重要です。また、先ほども言いましたが、ロボットシステムは我々にとって未知の道具です。我々がこれまで培ってきた従来の人手ベースでの業務設計レベルに到達するにはまだまだ時間がかかります。ただS.Yさんの言う通り、先ずは触ってみないことには何も始まりません。何もなければ何も前進できませんが、我々はこのラボを作りました。ここを起点に一歩一歩進めて行けば、必ず将来のSBSグループの競争力の源泉になりえるような高い設計力にたどり着けると思っています。

こういった未だ誰も足を踏み入れていない領域に若い人たちが挑戦していくには、どのような気持ちを持っていれば良いと思いますか?

N.Yラボでの仕事は日々地味で地道な作業の繰り返しも多いのですが、こういった積み重ねを「面白い」と思える人ですね。 「またこんなエラーが出た!次は何が出るんだ?復旧できたぞ!嬉しい!」みたいな。でも実はこれ、ロボットに限った話ではありません。物流現場に行けば働いているのは人ですからね。人間関係含め、なかなか一筋縄では行かないのが仕事です。「いろんな価値観を持った人がいるんだ」くらいに思えば最高ですね。人間関係の問題も、ロボットの問題も、どんなに難しくても、どんなに辛くても、面白いと思えれば乗り越えて行けるはずです。

M.Aここは業界の中でも次世代の物流に向き合える数少ない場所の一つだと思っています。もちろん、ロボットメーカーの研究室へ行けば同じような場所はあるのでしょうけど。あくまで自分たちの物流現場への自動化を目的にここまでやっている物流専業者は私の知る限り無いです。ここで「どうすれば今までにない業界を出し抜いた使い方ができるのかな?」みたいなことを考えるのってなんだかワクワクしませんか?それぞれ立場も役割も違うので感じ方は異なるわけですが、携わるメンバーがそれぞれで楽しいと思えるということは、会社が我々に求めている期待・要望と波長が合っているということですから、すごく良いことだと思います。

若手のお二人は、どんな後輩に入ってきてほしいと思いますか?

T.Tそこにボタンがあったら、とりあえず押してみるような人が良いです!(笑)僕、新しい家電を買ったとき、まずはすべてのボタンを押してみるんですよ。壊れちゃうかも‥・ということの怖さよりも、押してみたい気持ちの方が大きくて。そういう、とりあえず何かやってみる人が良いなと思います。

一同

S.Y僕は、熱量がある人がいいですね。指示されたことをやるだけではなくて、自分はこんなことがしてみたいなっていうところから動き始めていくことが大切だと思うので、そういうポジティブな人が向いていると思います。

最後に学生に向けてメッセージをお願い致します。

T.T僕が物流を志望した理由は、やはり人々にとって必要不可欠な業界だからです。物流は、コロナ禍であろうと災害時であろうと止まってはいけない必要不可欠な業界でありながら、人手不足などの問題を抱えています。ラボは自動化設備の導入のための施設なので、自分は今まさに問題解決のために働けていると感じています。同じように、「人々にとって必要不可欠な業界の問題を解決していくような仕事がしてみたい」と思えるような方は、是非お越しください!

S.Y今の物流業界は、ロボットやその他にも色々な技術を取り入れながら省人化や自動化を目指していますよね。そういうことを研究するのが好きな人はたくさんいると思いますが、あまり物流業界とはイメージが結びついていないのではないかと思います。LTラボはまさにそういったことを自由に研究が出来る環境なので、たくさんの人に知って欲しいです!

N.Y私も、ありがたいことに日々楽しく仕事をさせてもらっております。上司や同僚、若手、全部含めて楽しい仲間に出会えていると思っています。就職活動って色々な切り口があるので、何をもって良い会社なのかというのは人それぞれ違うとは思いますが、仲間、チームワークはSBSグループの強みだと思っています。

M.A何度も言いますが、やっぱり仕事を面白いと思えるかどうかが大切です。面白いと思える仕事に就けるということは、最終的に自分の人生が豊かだったかどうかに繋がると思います。そういう意味では、今日、皆の口から「楽しい」とか「良かった」とか「面白い」という言葉が聞けて、とても良かったです。皆の人生を豊かにする手助けが少しでもできているかなと思うとすごくうれしかったです。もしこの記事を読まれて、少しでも興味がわいた方がいらして、近い将来、このような場所でご一緒できれば嬉しい限りです!

座談会を通して、LTラボで働く皆さんが仕事を楽しみ、
それぞれの強みを生かして活躍されている様子が伺えました。
SBSホールディングスは今後も継続的かつ安定的な物流サービスを顧客へ提供し、
グループ競争力の源泉となれるよう、課題解決に取り組んで参ります。