INTERVIEWS 02
- T.W
- SBSホールディングス株式会社
情報システム部 主査
2015年入社
- PROFILE
- 新卒でソフトウェア会社に入社。そこで、在庫管理やPOSレジに関わるソフトウェアの開発に携わる。しかし、もっとユーザーに近い距離で開発を行いたいと考えるようになり、自社でシステムの開発を行うSBSホールディングスへ。
経験と覚悟で、
最適解を導く
「在庫管理システム」は、
迅速で正確な物流の要。
しかしながら、その構築の過程では
いくつもの選択肢が現れる。
プロジェクトリーダーとして、最適な道を
“決断”するために必要なこととは。
- 超上流工程から、
課題解決と向き合う - 自分たちで使うモノを、自分たちでつくる。そんなSBSの魅力に惹かれ、入社を決意しました。現在担当しているのは、当社の倉庫で使用する「在庫管理システム」。大手のお客様では、一つの倉庫から1日に数万件以上もの荷物を出荷する企業様もいらっしゃいます。どこの誰に何を送るのかもそれぞれですし、食品であれば賞味期限も違う。お取り置きの荷物などもあり、それらを正確に管理するための汎用的な在庫管理システムをつくることが、入社時の私に与えられたミッションでした。プロジェクトリーダーとして参加したのですが、ゼロベースからモノができあがっていくため、すべての工程において達成感を得られることが前職とは違ったやりがいだったと感じています。
- 後戻りできない道で身につけた手法
- 元々使用していた在庫管理システムがあったのですが、それは増改築を繰り返し、もはやシステムの構造を誰も理解しておらず、解析からはじめる必要がありました。しかも、テーブル数が650、プログラム本数が1,200と非常に多かった。金額にするとざっと3億円規模のシステムです。その解析を少人数のチームで行うのは不可能。そこで、私の判断で、要らないと思われる機能を次々に削除していくことに決めました。ただ、プログラムを削除すると、元には戻せないんですね。もし、判断が間違っていたら…。そんな不安もありました。しかしながら、結果的には70%ものスリム化に成功。とてもエキサイティングな毎日でしたが、成長に繋がる貴重な経験になったと思います。
- “決めるため”に必要なこと
- 汎用的な在庫管理システムをつくるプロジェクトで、プログラムを削除するという判断をしましたが、プロジェクトリーダーは責任を持って、そのような“決断”を行うことが一番の仕事だと考えています。汎用性をあまり意識せずに進めれば、終わるのは早い。充分な汎用性を持たせるのであれば、それだけ長くかかる。どうするのが最適なのか。もちろん、メンバーの意見も聞きますが、そこで多数決で決めてしまうようでは、リーダーは必要ありません。それぞれの視点からの意見も参考にしながら、納期と人的リソースに加え、将来の発展性を天秤にかける。それらをすべて加味した上で、最適な判断を下していく。そして、その判断に責任を持つことがリーダーとしての仕事なのだと考えています。